痙縮の治療とリハビリ
1.痙縮について
脳卒中の後遺症のひとつに痙縮(手や足のつっぱり)があります。指が曲がったままで開きにくい、肘が曲がり伸びづらい、歩くときに足の先が内側に曲がってしまうといった状態が起こります。手足がつっぱって動かしにくくなるため、着替えをしたり歩いたりするなど、日常生活がおこないづらくなります。
2.ボツリヌス療法(ボトックス)について
痙縮に対する治療のひとつにボツリヌス療法(ボトックス)があります。脳卒中治療ガイドラインでも推奨されている治療法です。ボツリヌス療法は、ボツリヌス菌が作り出すボツリヌストキシンとよばれるたんぱく質を有効成分とする薬を筋肉に注射し、筋肉のつっぱりやこわばりをやわらげます。効果は注射後2~3日目から徐々にあらわれ、通常3~4カ月間持続します。その後は、数週間で効果は徐々に消えてしまうので、治療を続ける場合には年に数回の注射を受けることになります。(※ 注射は医療機関で医師によりおこなわれます。)
3.ボツリヌス療法後のリハビリの重要性
ボツリヌス療法は、注射を打っただけで動かなかった手足が動くようになるわけではありません。あくまでも、こわばって硬くなった筋肉をやわらかく(痙縮を軽減)するものです。このため、麻痺を改善するためには、薬の効果で筋肉がやわらかくなっている間に適切なリハビリをおこなうことが必要です。
4.ボツリヌス療法と当センターのリハビリの併用
ボツリヌス療法後のリハビリを当センターで受けられている方が多くおられます。リハビリは毎回、筋肉のつっぱりの程度を確認しながら実施します。ストレッチングによる関節の動きの拡大、麻痺がある筋肉を収縮させる練習、正しい姿勢のとり方や動き方の学習、歩行パターンの獲得、日常生活動作の実践練習などをおこないます。注射した筋肉がやわらかくなった状態で、「正しい動き方を体で覚える」ことが重要です。リハビリによって、ボツリヌス療法による治療効果が長くなるとも報告されています。
当センターは保険外サービスであるため...
・ 好きな量だけリハビリを受けることができる
・ 好きな時間だけリハビリを受けることができる
・ 脳卒中を専門とするベテラン療法士が揃っている
という特徴があり、ボツリヌス療法後のリハビリを集中して徹底的に受けていただくのに最適な施設です。
☏ 0120-362-560